【クレジットカードを集約する】ポイントは経済圏にあり!家計の支出洗い出し方法を徹底解説!

クレジットカード

 近年の実質賃金のマイナス成長や増え続ける社会保険料の影響で、「今を生き抜くために家計管理を真剣に考えないと」「自分が歳を取った頃には年金支給額も減っていそうだし、今のうちから将来のための資産形成をしなくちゃ」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

 私は20代の頃は自分の家計管理もろくにできておらず、多趣味で収集癖もあったせいで新卒間もない時は実家暮らしにも関わらず年間貯金額はわずか10~20万円程度。
 一人暮らしを始めてからも毎月の支出がいくらなのかを正確に把握しないまま生活していて収支が赤字になる月も数多くありました。

 家計管理を始めてから2年ほどかかってようやく毎月の収支を黒字維持し続けられるようになり、今では月10万円以上を投資に回して資産運用できるまでに成長しました。

 そこでこの記事では、毎月の家計管理が全くできておらず今から改善していきたいと考えている方が黒字家計を目指せるように、「クレジットカードを集約する」ことで支出を管理していく方法を解説します。

 この記事を読めば「クレジットカードを集約する意味から選び方・注意点」が全てわかります。

【理由】クレジットカードを集約すること=支出を漏れなく洗い出すこと

 クレジットカードの集約をおすすめする理由は、「支出を漏れなく洗い出すことができる」点です。

 クレジットカードを集約する前の私は、計6枚ものカードを買い物する場所やサービスに応じて自分なりに使い分けているつもりでしたが、実際は「いつ・どのカードで・どこで・何を買ったのか」をまったく管理できておらず、一ヶ月の支出金額すらもろくに把握できていない状態でした。

カード会社によって締め日や引き落とし日が違うから、一ヶ月に何通も届く「今月の支払い金額確定」のメールの中身を確認するのも面倒くさくなってしまったんだよね

しかもカード会社ごとに専用サイトにログインして明細を確認するのが面倒だし、それぞれのログインIDやパスワードも管理しなきゃいけないし大変だったなぁ…

 また、「カードを使い分ければもらえるポイントも最大化できるしお得だよね」と思い何枚もクレジットカードを作りましたが、それぞれのカードで得られるポイント数も中途半端で使用方法もバラバラなので使うことを忘れて消滅させてしまうこともしばしば。

得られるポイントはちょっとしか増えないのに、カードやポイント管理の手間や労力はそれ以上になってしまうケースも多いから注意が必要だね。

 そんな私も、家計管理のために日常使いするクレジットカードを思いきって1枚に集約したことで、以下の恩恵を得られるようになりました。

  • 一ヶ月の支出金額が一目でわかるようになった
  • カードの利用明細を確認するサイトが1つで完結できるようになり管理の手間が激減した
  • 獲得したポイントを消滅させることなく使い切れるようになった
  • 財布の中身もスッキリして持ち物もシンプルになった

クレジットカードを何枚も使って得られるわずかなポイント増加よりも、1枚に集約することで得られるメリットの方が大きいと感じられたから正解だったよ!
次からは集約するクレジットカードの【選び方】について紹介していきます。

【選び方】クレジットカードは自分の「経済圏」から選ぶ

 クレジットカードを実際に一枚に集約していこうとする時、「どのカードに集約させればいいか」で一番悩みますよね。

確かに、僕はAmazonも楽天もYahooショッピングも使うからどのカードにしようかすごい悩んじゃうな…

そういうときは思い切って「自分が最も活用している経済圏」のクレジットカードにしましょう!

経済圏」とは、楽天やSoftBank、ドコモなど、1グループ企業が展開する通信・金融などの「サービス」と獲得できる「ポイント」を連携させることで、消費者が効率的なポイント還元と運用を行えるようにするシステムのことです。

 その経済圏内で利用しているサービスが多いほどポイント還元率も高くなり最大限に恩恵を受けられるので、現在自分が利用しているサービスがどの経済圏に属しているのかを確認しよう!

 各経済圏で利用できる主なサービスは以下のとおりです。

  • スマホ通信会社
  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • スマホ決済
  • ショッピングサイト
  • 電気・ガス
  • 証券口座
  • インターネット回線

えぇ、でも楽天スーパーセールもAmazonプライムデーも超PayPay祭も全部のポイント無駄にしたくないしなぁ…

自分の家計を管理できていない人は、支出管理ができるようになることで得られるメリットの方が大きいので、ポイント還元よりも家計管理を最優先しましょう!

 現在利用しているサービスが各経済圏に分散している場合は、これを機に1経済圏にまとめて高還元率化を目指したり支出先をシンプル化するのも良い選択肢となります。

 私の場合、「楽天経済圏」のサービスを最も多く使用しているので、クレジットカードは「楽天カード」を選択しています。

  • 楽天経済圏サービスについて
    • 貯まるポイント=楽天ポイント
    • 使用しているサービス
      • 銀行口座:楽天銀行
      • スマホ決済:楽天PAY
      • 証券口座:楽天証券
      • 買い物:楽天市場
      • 回線:楽天モバイル

 楽天経済圏では、利用しているサービスに応じて楽天市場での買い物時のポイント倍率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)が適用されるので、クレジットカードの集約で家計管理がしやすくなるだけでなくお得に買い物ができるので一石二鳥です。

 また、他の経済圏を抑えて利用者率&満足度第1位という結果からも、楽天経済圏のサービスの幅広さと充実度が伺えるため万人におすすめできる経済圏です。

(参考記事:ポイント経済圏、「楽天」が利用率・満足度トップ! 10代は「PayPay」が優勢【MMD研究所調べ】https://news.yahoo.co.jp/articles/664d6ab3c1c1797634a729e992934b7ab91830e1

 そのほかの経済圏は、「PayPay経済圏」と「ドコモ経済圏」が楽天経済圏に次いで利用者が多く、以下のサービス利用者がそれぞれの経済圏で高ポイント還元のメリットを享受できます。

  • PayPay済圏サービスについて
    • 貯まるポイント=PayPayポイント
    • 展開しているサービス
      • 銀行口座:PayPay銀行
      • スマホ決済:PayPay
      • 証券口座:PayPay証券
      • 買い物:Yahoo!ショッピング
      • 回線:Y!mobileやLINEMO、ソフトバンク光
  • ドコモ済圏サービスについて
    • 貯まるポイント=dポイント
    • 展開しているサービス
      • 銀行口座:三菱UFJ銀行(提携)
      • スマホ決済:d払い
      • 証券口座:マネックス証券
      • 買い物:dショッピング
      • 回線:docomo、ahamo、ドコモ光

楽天経済圏、PayPay経済圏、ドコモ経済圏のどれが自分に向いているか確認して、その経済圏のクレジットカードへの集約を目指そう!

【注意点】集約は重労働&カードが利用できないリスクもある

 クレジットカードを集約することで得られるメリットは先述のとおりですが、注意点が2つあるのでしっかり理解した上で取り組んでいきましょう!

【注意点①】クレジットカードの集約は労力を要するので根気強く!

 クレジットカードを一枚に集約するにあたり、現在利用中の各種サービスで登録しているクレジットカード情報を抜け漏れなく更新する必要があります。

最近では家賃やApple Pay、サブスクの支払いなど、様々な場面でクレジットカード情報を登録する機会があるからね!

 そのため、クレジットカード集約開始から約1、2ヶ月間は、不要になるクレジットカードの支払明細が0円になったかをしっかりと確認しなければなりません。

 無事に全ての移行処理が完了できたら、不要になったクレジットカードは解約処理まで必ず行いましょう!

※不要になったクレジットカードを解約処理まで行う理由
 
 クレジットカードを複数枚持っていると、年払いのサービスなどで解約を忘れて支払いが発生し続けているサービスが残っている可能性も0ではありません。

 また、最近はクレジットカード会社を装ったカード不正利用検知等の迷惑メールも多くなっており、本文に記載されているURLにアクセスしクレジットカード情報を入力して情報を盗み取られて本当に不正利用されてしまうという事件も多発しています。

 不要になったカードを手元に残してしまっていると「もしかしたら本当に不正利用されているかも…」と不安になり脳のリソースを消費するだけでなく実被害に遭うリスクも手元に残されます。

 不要なクレジットカードを解約処理まで行うことで迷惑メールに惑わされる心配も不正利用のリスクも無くなります。

 さらに、「気軽に作れるクレジットカードを解約することがどれだけ面倒くさいか」。その苦労まで味わうことで、今後は同じ過ちを繰り返さないぞという強い意志を持つことができます。
(これは結構大事な部分だと考えています。)

 そしてなによりも解約して身軽になったことで、「真に管理したい支出」と向き合うことができるようになったので、妥協せず解約までしっかり行うことをおすすめします。

 また、自分で決めた経済圏の金融機関で新規口座開設する場合は、クレジットカードの引落銀行口座の変更手続も必要になります。

 このように、クレジットカード集約では①不要になるクレジットカードの移行手続、②解約手続、③引落銀行口座の変更手続、など多くの処理が必要となり、家計管理の第一歩目にして最大の山場でもあります。

 時間&労力ともにかかる作業ですが、ゆっくり確実にこなしていき集約を完了させましょう!

【注意点②】国際ブランドや磁気不良によって使用できないリスクもある

 クレジットカードを集約すると、使用できる国際ブランドも一社に絞られてしまうため、店舗によっては自分が選択した国際ブランドのクレジットカードが使用できないこともまれに発生します。

国際ブランドとは、VISAやJCB、Mastercardといった世界中で利用できるクレジットカードのブランドのことです。

 日本国内であればVISA、JCB、Mastercardならクレジットカード使用可能店舗ならよほどのことがない限り問題なく使用できますが、よく海外旅行に行く人は所有している国際ブランドに対応していない店舗に遭遇する場面もあるかと思います。

 また、手元にクレジットカードが1枚しかない場合、カード本体の磁気不良などによって一時的に使用不可能な期間が発生するリスクもあります。

 そのため、クレジットカード1枚での支出管理をこなせるようになったら、予備用に別ブランドのものを1枚持っておくのも安心です。

 私の場合、まれに通勤定期区外に行くときや新幹線のEXアプリ用にモバイルSuicaを利用していますが、その決済用としてビックカメラSuicaカードを所有しています。

 使用頻度は年に数回のみなのでクレジットカード明細が複雑になることもなく、用途も交通費に限られているので使途も明確です。

モバイルSuicaの残高自動チャージにも対応しているクレジットカードだから旅先で活躍してくれる交通系クレジットカードはサブカードとしてとても優秀だね!

 ただし、あくまでもクレジットカードは1枚に集約して支出を洗い出せる状態にして家計管理を行える状態にすることが本記事の本筋であるため、カード1枚運用で家計管理を行うことができるようになった方で、「非常用かつ低頻度(定期的な支払いではなく単発の支払いで完結する決済)で使うと割り切れる方のみ、別国際ブランドの交通系クレジットカードも検討してみてください。

 カード枚数を増やしたくない方は、QUICPayやApplePayなど、スマートフォンにクレジットカード情報を登録して物理カードを持ち歩かなくてもスマホ決済が可能になるウォレット機能を活用してリスクヘッジを行なっておくのもおすすめです。

【まとめ】クレジットカードを集約することで支出管理ができるようになる

 今回は家計の支出管理がうまくできていない人向けに、クレジットカードを集約する理由・選び方・注意点を解説しました。

  1. クレジットカードを集約する理由=「支出を漏れなく洗い出すこと」
  2. クレジットカードの選び方=「自分の経済圏から選ぶ」
  3. クレジットカード集約の注意点=「重労働・カード非対応/不具合リスクあり」

 家計管理に慣れてクレジットカード1枚体制に不安がある方は、「交通系クレジットカード」や「スマートフォンのウォレット機能」でリスク管理もしましょう。

家計管理の第一歩にして一番労力がかかるステップだけど頑張って乗り越えよう!

 クレジットカードの集約ができれば、家計管理マスターへの第一歩達成です。

 家計管理を本気でやっていきたいと考えている人は、ぜひクレジットカードの集約を試してみてください!

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